「このバラエティ番組で世界を救えるか。」
をテーマに、今をときめく人気声優陣と、バラエティ番組の第一線の製作陣がタッグを組んだ異色のバラエティ番組です。
OPを製作させて頂きました。
http://www.wowow.co.jp/bokukoe/
2018/5/31まで見逃し配信中だそうなのでぜひ。
声がテーマでコラージュの質感のあるブラックファンタジーでセカイ系なOP、のようなリクエストがあり、声にまつわるエトセトラを映像に落とし込んでいくことになりました。人体の仕組みの図鑑とにらめっこしながら、、
喉仏は英語だと「Adam’s Apple」と言うのですが、喉仏ができたアダムの伝説からオープニングは始まってます。
リンゴの芯の部分がのどぼとけに似ているからAdam’s Appleと言うという説があります。
海外のアーティストがそれをテーマにした作品:http://gavinturk.com/artworks/image/1145/
こう見ると確かに。
上下で蛇がリンゴを転がしているのはヘビが知恵の実を進めたと言う聖書の記述から ちなみに周りの黒い部分は喉仏のシルエットになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=FJ29uTo8J50
これは参考にしていた世界で一番喉仏が大きい人の動画です。
声帯
ナショナルジオグラフィックの動画シリーズで、スティーブンタイラーの脅威の声帯を紹介するものがあるんですが、熱唱中のライブの映像に声帯のアップがインサートするところなど見所が多いのでおすすめです。
肺胞
グロっぽくなりすぎて一瞬で見えなくしてしまったんですが、この一瞬膨らむ肺胞は、風船に血管を描いたものに空気を出し入れしたものを動画素材としてコラージュしました。
コルチ器
(音を受け取る器官で、耳の中の蝸牛の中にあるものです)
気に入ってる場面です。
そのほか、肺に入った空気が声となって口から出てくるところまでを一連のアニメーションで描いたりしました。
CGが今のように使えるようになる以前の、医療用なのか、教材用なのか、人体の仕組みを手描きのアニメーションでじっくり作っているフィルムなど、製作中に参考に何本か見ていましたが、手描きアニメーションの独特の温もりと科学的な冷静な視線のコントラストがなんとも際立って良いです。
僕声番組公式twitterの、事前生放送企画の中で、出演者の畠中佑さんが「こんなの俺らみたいな職業の人にしかわからないだろ!」とツッコミを入れつつ、見事に何が描いているかを解説してくださったのには本当にびっくり感動しました。
まさか、アダムの図が肺呼吸、腹式呼吸をしていると言うところまで見分けて頂いていたとは、、、!本当にありがとうございました。
Animation Staff:
Dir. 池亜佐美
Support:
渋谷絵理子
梁佳緒里
山中澪